ファンが待っていたメッセージ
今回は予告通り、Number プロレス総選挙から、SANADAと髙橋ヒロムについて…。
SANADAのプロレスを表す「エレガントなプロレス」そして、彼が語った最も象徴的なコメントはこれですよね。
「どう考えても日本で1番長岡が好きです」
違う違う✋「頭から落とすだけがプロレスじゃねえんだよ」
これは、昨年7月にSANADAの口から発せられた言葉ですが、当時のケニー・オメガや飯伏幸太、そして同じ Los Ingobernables de Japónに所属する内藤哲也が見せていたプロレスに対し、アンチテーゼを示したコメントです。
しかし、昨年のG1では、お得意さんの矢野通、そして飯伏、ザック、タマ・トンガには勝利したものの最後まで優勝争いに残る事は出来ず、結果的には負け越しという形で終わってしまいました。
しかも、1番痛かったのはSANADAの「頭から落とすだけがプロレスじゃねえんだよ」に対して「頭から落としてやる」と真っ向から否定してきた石井智宏に敗れてしまった事です。
意外な事なんですが、試合で見せるエレガントさとは裏腹に、
SANADAのプロレス人生は、決して順風満帆ではなく、むしろ順風満帆とは程遠いものだったようです。
まず、新日本プロレスの入団テストを受けるものの、不合格。
全日本プロレスに所属するものの、2013年に全日本プロレスは
武藤敬司を筆頭に大量の選手が離脱。
そして、武藤敬司が立ち上げた
WRESTLE-1にSANADAも入団。
程なくして武藤からアメリカの
TNA(現インパクトレスリング)への無期限遠征を言い渡され、WRESTLE-1とTNAにダブルで所属し、タイトルを獲得しますが、2015年にはどちらの契約も満了し、フリーへ。
SANADAが真田聖也として、フリーでアメリカの団体のリングに上がっていた頃、渡辺高章というレスラーと、タッグを組んだことがあるそうです。
そんなフリーで試合への出場機会も減っていた時代に何故か車や時計を買ってしまい、金銭管理の無さを発揮し、困窮した
SANADAは失意のまま日本へ帰国するのでした。
そして、2016.4.10両国国技館にて遂に新日本のリングに姿を現わすのです。
SANADAのプロレスについてただ言葉で言い表した時に、
「クラシカルで基本的な技が多く、寡黙でコメントが少ない」
なんか、これだけ見るとファンの支持をそんなに得られなそうですよね。
しかし、 SANADAはプロレス総選挙においても、2017年の52位、2018年の16位、そして今年はなんと4位❗️並み居るレスラーの中で急激に躍進しています。
プ女子や一部男子のハートをくすぐる(どこかのジムでパンツを盗まれた😅)見た目のカッコ良さ、これももちろんありますが、天性の華、高い身体能力、天才とも言われるプロレスセンス(田口監督にも付き合える)そして、寡黙な男が口を開いた時のコメントのセンスがファンを惹きつけているのでしょうが、SANADA自身は基本的な技を磨き上げて美しく見せる事にこだわりを持っているようです。
今年に入りNEW JAPAN CUPでは準優勝に輝き、IWGPヘビーのベルトにも挑戦。
チャンピオンのオカダカズチカには‘ライバル’と認められるなど着実にファンからの支持を拡大しているSANADA。
今年の4月、マディソン・スクウェア・ガーデンのリングに上がるためにニューヨークの街を訪れた際に、その「クラシックとモダンが融合」したような街並みに‘色気’を感じたSANADA
新日本に参戦して以来シングルでは未だ無冠のSANADAですが、 この夏のG1CLIMAXでもファンにSANADAの色気を魅せる事が出来れば、優勝争いにも絡み、2019年後半戦のリングの中心に立つ事ができるかもしれませんね。
ちなみに、SANADAの記事を書いたのも、SANADAが何度か支払いでお世話になっている、東京スポーツの岡本記者でした。
そして、昨年7月のタイトルマッチでケガをし、欠場が1年になろうとしている髙橋ヒロム。
今年の総選挙では6位に入りました。そう、ケガでリングに上がらなかったにも関わらず、TOP10入りを果たしたのです。
それだけたくさんのファンがヒロムの復帰を心待ちにし、声援を送っていたんですね。
彼の記事だけは他の誰でもなく髙橋ヒロム自身のメッセージとして書かれています。
まず「皆さん、お久しぶりにゃ。」から始まるこの文章、このたった一言だけで、大丈夫というのが伝わってきます😆
菅林会長の提示した1000%の回復を達成し、しかも欠場前よりもパワーアップした「髙橋ヒロムのプロレススタイルで戦える」ようです‼️
今回も日本のリングで闘ったことのあるすべての現役選手を対象に行われたプロレス総選挙、その結果TOP10に入る票数を獲得したレスラーが紹介されていました。
もちろん新日本プロレスだけでなく、他団体のレスラーや今は海外に活躍の場を移しているレスラーも含まれているので、その10人に選ばれるのはかなりの狭き門なのですが…
個人的にはEVIL(23位)とジェイ・ホワイト(28位)の特集記事も読んでみたかった。
まぁ、新日本のリングをダークネスに染め上げる「闇の王」と今最もブーイングを集められる100%ヒール「スイッチブレード」を記事を通して知るなんてのは不粋な事なのかもしれませんね。
ではでは、アディオス✋